〜よくわかる解説〜





わりと旅に興味がある人なら聞いたことがあるでしょう。
僕もわりと旅に興味があるので、聞いたことがあります。
なんでも世の中の旅好きな人というのは、
「インド派」と「中国派」の2通りにわかれるそうです。
噂によると、インドと中国は全てにおいて正反対で、人間の性格も生活環境も食べ物も、全く重なる部分がないと言ってもいい程異なっているそうです。それ故に、「インド好きな人」と「中国好きな人」というふうに、必ず真っ二つに別れてしまうらしいのです。
僕がこの噂を耳にしたのは、去年、1ヶ月のインド旅行を終えた直後でした。
中国。そう、それはインドと正反対な国。
インドと正反対な国。

インドと正反対な国。

インドと正反対・・・

それは天国では??

インドと正反対ということは、きっと中国ではノラ牛が道路を封鎖していることもなく、川辺で死体を焼いていることもなく、1日1回監禁されることもなく、1週間も経つとあまりの怒りで
座右の銘が「みな殺し」になるということもないのではないでしょうか?

インド旅行で捻じ曲がった精神にリハビリが必要だと考えた僕は、次の旅の行き先を中国に、そしてその首都北京を最終目的地に決めました。
ああ中国、それは夢の国。それは理想郷。それはユートピア。
早く行きたい。早く中国に、北京に行きたい!

中国行きを決意した僕は、早速旅の計画を練り始めたのですが、そこでふと頭に浮かんだことがあります。

突然ですが、みなさんは、食事の時に好きなものはすぐに食べますか?
それとも後にとっておきますか?
おそらくどちらかというと、好きなものはすぐに食べるのではなく最後に食べる、という人の方が多いのではないでしょうか。
僕も好きなものは取っておいて、最後に思う存分味わって食べます。
この行動には、「この後で大好きな○○が食べれる!」というワクワク感があるために他の物までおいしく感じられ、なおかつ実際好きなものを食べるまで時間をあけ自分をじらしたことにより、好きなもの自体もより美味しく感じられる、という一石二鳥のメリットがあるのです。

同じことが旅にもあてはまるのではないでしょうか。
つまり、理想郷である中国にいきなり行ってしまうのではなく、最初は別の国から、目的地である北京から少し遠いところからスタートした方が、より到達時の喜びが増すのではないか?また、あえて遠いところからスタートすることによって、「もうすぐ中国へ行ける!」というワクワク感もより長い間味わっていられるのではないか?ということが言えると思うのです。
そこで僕は、この考えにのっとって、スタート地点を少しずらすことにしました。
いきなり中国入りするのではなく、離れたところから中国を目指そうと思ったのです。

そうはいうものの、一体どの辺から中国を目指せばよいのでしょうか。
僕は悩みました。
そしていくつか候補を考え、自問自答を繰り返すのでした。
↓自問自答

韓国から船で行くというのはどうだ?

いやいや、そんなの全然遠いとは言えない。

タイくらいから東南アジアを北上したら?

うーん、まだ遠いという程じゃないな。同じことやってる人も多そうだし・・・。

ではインドからでは?それならインドと中国の違いもより明確にわかるのでは?

まあ着眼点はいいけど、東南アジアと比べても距離はあまり遠くなってないなあ。


・・・なかなか結論は出ません。
しかしそうやってあーだこーだ言いながら考えているうちに、ジワジワとスタート地点は遠くなっていったのでした。




















そして時は過ぎ。




















いよいよ旅の初日。

















          スタート地点到着↓。

ケープタウンの洗練された街並みに映えるテーブルマウンテン。
いやはや、絶景かな。















ここはどこだろう。
中国から遠いところかな?



















     ↑ここ。








南アフリカ共和国、ケープタウン。























・・・。





















遠い(号泣)。




















・・・。















そして旅は始まった。

アフリカ大陸を北上し始めたオレの頭には、「もうすぐ中国へ行ける!」というワクワク感ではなく、
「なんでオレ中国旅行なのにアフリカ大陸縦断してるんだろう??」という疑問しか浮かばなかったのだった。















ここから本当に解説


・前回作
 この旅行記は、ふりむけばインディアンというインド旅行記の続編として書いております。ご存知ない方は先にふりむけばインディアンをお読みくださると、主人公やストーリーについてより深く知ることができそうな気がします。


・言葉について
 訪問地の言葉はアラビア語、ペルシャ語、トルコ語、ヘブライ語と数あれど、現地人との会話はすべて英語でした。ちなみに僕の英語力はというと、昔B’zが全盛期だったころ、「alone」の歌詞「I was born to fall in love・・・」を「愛はズボン?なんじゃそりゃ??」などと思っていました。


・事実関係について
 本文中の現地での会話内容等については、あることないこと脚色してある場合が多々あります。まあもともと日本語でないうえに何ヶ月も前の出来事なので、正確に書くというのはほぼ不可能に近いです。それでも「いくらなんでもこれは作りすぎだろう」という部分もあるかと思いますが、よかれと思ってやったことなので、「よかれと思ってやったんだろうな。」と思って許してください。


・マニアックさについて
 文中の例え話については知っている人間にしかわからないという自己満足な表現が多々でてまいります。特に女性の場合は意味不明な内容がいくつもあると思いますが、
集英社刊・「北斗の拳」、そして「魁! 男塾」をごらんいただくと「ああ、このことだったのね」とわかってくる部分もあるかと存じます。できれば、先にそちらのジャンプコミックスを読んでいただくとより旅行記も楽しめるのではないかと思う次第であります。


・文字サイズについて
 プラウザの文字サイズは「大」、もしくは「中」でごらん下さい。「小」や「極小」「最小」「微小」などになっていた場合、見辛くなるどころか画像がつぶれることもあります。文字サイズの変更は、インターネットエクスプローラーの場合は画面上部の「表示」をクリック、その中の「文字サイズ」で行えます。


  
・サイト運営とAmazonリンクについて

 旅行記の連載が終了してはや6年……。
 特に手を加えることもなくただ放置しているだけのこのサイトですが、悲しいことに、ほったらかしにしていてもサーバー使用代とドメイン登録料は着々と僕の口座から引き落とされています(涙)。
 まあサイトを閉鎖すれば済む話ではありますが、おそらくどのタイミングでサイトを消しても「まだ読んでる途中なのになんで消すのバカ!!」とお困りになる方がいることと思われます。ということで、せめて運営費はなんとかサイトで回収したいと、このたび記事内にAmazonアソシエイトの設置を行うことにしました。
 ということで、作者(のちさくら剛)が今までの人生で読んだ本、その中で「これはおもしろかった」というものを各ページに掲載していくことにしました。※その中でもさらにおすすめ中のおすすめは独断で「傑作」と表記いたします
 リンク先から、おすすめの本、でなくともリンクを入口にしてamazonでなにか買い物をしてくださればアフィリエイトが発生しますので、サーバー代の足しにさせていただきます。どうぞご理解の程よろしくお願いいたします。
 個人的にはKindle Paperwhiteを使って電子書籍での読書をおすすめします。なにしろ電子だと欲しいと思った瞬間に読める。場所を取らない。ページもめくらなくていい。そのうえ紙の本より安い。革命的です。スマホでも読めますが、落ち着いて読書をするなら読書のためだけに開発された電子書籍端末Kindle Paperwhiteがおすすめです。



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